しじみってどんな栄養があるの?
しじみのパワー
しじみは、たんぱく質(アミノ酸)・ビタミンB12が豊富で、 人が生きていくために必要な栄養がたくさん含まれています。
弊社では、そのアミノ酸(旨味成分)を増やす方法を研究し、【しじみの学校IS式スーパー殺菌砂抜き脱臭機】を開発、2011年7月29日に特許第4790788を取得し、しまね技術センターと共同で環境・微生物吸着ISしじみボール受託解明研究しております。
※詳しくは、宍道湖を守る環境活動・しじみの研究レポートにて、記載しております。
しじみの栄養
他の貝と比べても非常にたくさんの栄養をその小さなからだに蓄えています。
可食部100gあたりの栄養成分
*科学技術庁資源調査会 編『五訂 日本食品標準成分表』より抜粋
エネルギー
51kcal
水分
88.3g
タンパク質
5.6g
脂質
1.0g
塩分相当量
0.2mg
無機質 Minerals
ナトリウム | 73mg |
カリウム | 66mg |
★カルシウム |
130mg |
骨・歯の形成、興奮の抑制(イライラ予防)に効果がある) | |
マグネシウム | 12mg |
リン | 86mg |
★鉄 | 5.3mg |
貧血に効果がある(赤血球中のヘモグロビンの構成要素) | |
亜鉛 | 2.1mg |
銅 | 0.42mg |
ビタミン Vitamins
ビタミンAレチノール | 14μg |
ビタミンAカロチン | 120μg |
ビタミンD | (0) |
ビタミンE | 1.6mg |
ビタミンK | 1.0μg |
★ビタミンB1 |
0.03mg |
皮膚病・口内炎などに効果がある | |
ナイアシン | 1.0mg |
ビタミンB6 | 0.09mg |
★ビタミンB12 | 62.4μg |
貧血の予防、神経の機能維持に関与し、肩こり・腰痛の緩和に役立つ | |
葉酸 | 17.0μg |
パントテン酸 | 0.38μg |
ビタミンC | 1.0mg |
※★部分は、他の貝類と比較して多いもの
他の貝類と比較
可食部100gあたりの栄養成分
ビタミンB12
しじみ | 62.4 |
あげまき | 59.4 |
赤貝 | 59.2 |
あさり | 52.4 |
ほっき貝 | 47.5 |
はまぐり | 47.5 |
かき | 28.1 |
■単位/μg
■栄養所要量/2.4μg
カルシウム
たにし | 1300 |
朝鮮はまぐり | 160 |
しじみ | 130 |
はまぐり | 130 |
かき | 88 |
あさり | 66 |
あげまき | 6 |
■単位/mg
■栄養所要量/600mg
ビタミンB2
いがい | 0.37 |
たにし | 0.32 |
帆立貝 | 0.29 |
しじみ | 0.25 |
いたや貝 | 0.20 |
赤貝 | 0.20 |
あさり | 0.1 |
■単位/mg
■栄養所要量/1.2mg
カルシウム
たにし | 19.4 |
しじみ | 5.3 |
朝鮮はまぐり | 5.1 |
赤貝 | 5.0 |
ほっき貝 | 4.4 |
あげまき | 4.1 |
あさり | 3.8 |
■単位/mg
■栄養所要量/10mg
※栄養所要量:公衆衛生審議会で定められた、健康に生きるため食品から採る栄養素の1日量
(注:上記の数値は、30歳男性の場合)
しじみの風味と栄養
古くから『しじみは体に良い』と云われています。現代でこそ、上記のような数値を科学的に示すことができますが、昔の人々はおそらく食生活から身をもってしじみが体に良いことを理解しておられたのでしょう。【黄疸にはしじみを】といわれるほど効果があるとされています。黄疸とは、血液中の赤血球が破壊され肝機能が落ちた状態。しじみに含まれるアミノ酸、ビタミンB12が肝臓の働きを助け、これを改善されるといわれています。
人のからのタンパク質を構成するアミノ酸は約20種類、そのうち体内では合成されず食物から摂取しなければならないアミノ酸を『必須アミノ酸』と分類しますが、このバランスを示す『タンパク価』がしじみの場合は92、これはしじみが理想的なタンパク質を含んでいることを示しています。このおかげで肝臓の機能を活性化させることができ、貧血や二日酔いなどにも効果を発揮するようです。
貝類には、特有の『甘味』と『旨味』があります。甘味を持つアミノ酸を多く含み、旨味の素となるコハク酸を含んでいるためです。しじみは貝類の中で最も多くコハク酸を含んでいます。美味しいだけでなく、コハク酸にはコレステロールを抑える効果もあり、しじみは【味良く、体に良し】と、なかなかの優れものです。
これからもしじみの生態の研究と宍道湖の環境保護活動を続け、風味と栄養との関連も関係機関と協力をしながら続けてまいりたいと思っています。