しじみの学校コラム

2010年12月27日

巨木

 

それは、突然目の前に現れた。地元ではスダジイとして親しまれている、この木をひょんな事から知り、その生命力にあやかりたいと車を走らせた。市街地を抜け、山間の道を太陽に誘導されるかのように走らせること10分。駐車場に車を止め、地図で確認すると、ここから100mくらいの所にあるらしい。しかし、それらしい木は見当たらない。見えるのは森だけ。ま、そのうちに見えるだろうと、気をとりなおし、田舎道を歩き始めた。それは突然、現れた。それまで森だと思っていたまさにそのものが、目的の木だったのだ。あまりの大きさに全容をとらえることが出来なかったが、その姿に、ただただ圧倒されるばかりだ。このスダジイは、樹齢数百年の巨木で地元のご神木として大切にされている。隣の志多備神社と境内がつながっていて、ひっそりとした場所だが、しっかりと存在感を示し、村を数百年に渡って見守ってきたのだ。その存在感・生命力に十二分に気を養わさせて戴き帰路に着いた。(松江市八雲町)

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